RDSはインスタンスタイプによって起動時間(使えるようになるまでの時間)が変わってくる、という情報を見たので実際に図ってみました!
確かに検証で使用するtインスタンスは結構遅いな〜というイメージでしたが感覚だけで思っていただけなので、実際にどれくらい起動に時間がかかるか数値化するいい機会だなっと思いました!
計測条件
条件は以下の通りです。
- 作成はマネージメントコンソール(GUI)から行う
- RDSのエンジンタイプは【MySQL】で比較
- MySQLバージョンは【8.0.17】で検証
- スタンバイインスタンスを作成する(マルチAZ構成)
- その他の構成はデフォルト設定
- 作成を行ってからステータスが【利用可能】になるまでの時間を計測
計測結果(MySQLのインスタンス別起動時間)
db.t3.micro | 16分20秒 |
db.t3.small | 17分18秒 |
db.t3.medium | 16分35秒 |
db.t3.large | 17分14秒 |
db.t3.xlarge | 16分28秒 |
db.m5.xlarge | 16分42秒 |
db.m5.24xlarge | 15分53秒 |
db.r5.xlarge | 16分22秒 |
db.r5.24xlarge | 16分32秒 |
結果は上記の通りそこまで差がありませんでした。
MySQLに関してはスペックの差で起動時間が短縮出来るということはありませんでした。
作成中のステータス偏移は以下のような感じでした。
作成中→Configuring-enhanced-monitoring→変更中→Configuring-enhanced-monitoring→バックアップ中→変更中→利用可能
計測結果(MySQLとAurora)
条件はインスタンスが同じ、どちらもマルチAZ構成、エンジンは【5.7】で立ち上げを行います。
MySQL db.r5.xlarge | 16分24秒 |
Aurora db.r5.xlarge | 13分08秒 |
Auroraと比較するとAuroraは数分早く起動しますので、すぐに利用したい場合はAuroraを使用してください。
さらに早く利用したい場合は、オプションのバックアップ取得を外したら数分短縮できると思います。
計測結果(すべてのRDSエンジン別)
追加ですべてのエンジンで差異も確認してみました。
条件はすべてのエンジンでインスタンスは【db.r5.xlarge】で【マルチAZ構成】です。
作成はマネージドコンソールで行い、ステータスが【利用可能】になるまでの時間を記載しております。
操作遅延、画面の反映遅延などありますので、誤差は数秒ほどありますがご容赦ください。
エンジンバージョンは下記にエンジンと合わせて記載します。
Aurora MySQL(5.7) | 13分08秒 |
Aurora PostgreSQL(11.6) | 11分43秒 |
MySQL(5.7) | 16分24秒 |
MariaDB(10.4.13) | 16分56秒 |
PostgreSQL(12.3-R1) | 13分58秒 |
Oracle SE2(12.2.0.1) | 25分48秒 |
Microsoft SQL Server(2017 14.00.3281.6v1) | 37分19秒 |
上記の通りAurora PostgreSQLが最速でした!
Auroraはエンドポイント、書き込みインスタンスが5分ほどで利用が出来ますので検証ですぐに使いたいときなどはAuroraが一番良いですね!
Microsoft SQLがこんなに時間がかかるとは予想外ですが、データベースをセットアップするのに1時間以内で使えること自体本来は衝撃的なことなんですけどね。
クラウドに慣れてくると数分で使えるのが当たり前みたいな感覚になってくるので気をつけないといけませんね。
(2024/10/10 06:48:45時点 Amazon調べ-詳細)